関東は梅雨に入りカラっとしない日が続きますが,
今回はそんな陰鬱とした気分を吹き飛ばす花,ひまわりの紹介です
皆さんがひまわりを見る場所としてイメージするのはどこでしょうか?
畑で燦燦と咲く姿を思い浮かべる人,フラワーアレンジを思い浮かべる人
中には父の日のプレゼントとして思い浮かべる人もいるかもしれません.
最近は父の日にひまわりを送る文化が定着しつつありますが,
その発展を担っているのが切り花用ひまわりの品種改良です.
畑用のひまわりから切り花用の品種になるためには様々な課題をクリアする必要があります
まず一つ目に最大の特徴として無花粉化が挙げられます
畑に植わっている間はあまり気が付かないものですが,其の実,ひまわりはたくさんの花粉を散らせます.
しかし,切り花にしたとき花弁や机が花粉で汚れてしまうので,
この特徴は大きなデメリットになります.
そのため切り花用の品種のほとんどは花粉をつけることはありません
その仕組みが気になる人はぜひとも調べてみてほしいのですが‘細胞質雄性不稔’が関わっています
二つ目は草姿です.
切り花で理想的な特徴は茎が細く固く長いことです.
畑に生える茎の直径が5㎝になるようなひまわりでは花瓶に2~3本ぐらいしか活けることができません.
栽培技術も大きく関与してきますが,品種そもそもの特性として
切り花用のひまわりは草姿が切り花用に整っています
そして,最近注目されているのが花の向きです.
こちらの写真を見てください
左からサンリッチアップライトシリーズ(タキイ種苗)
ビンセントシリーズ(サカタのタネ)
サンリッチシリーズ(タキイ種苗)となっています
花の向きが上向き,斜め向き,横向きとなっています
普通のひまわりは横向きか少し下向きになっていますから,
斜め上向きや真上向きの品種は育種によって作られた新しいひまわりの特徴なのです
では,花の向きが変わると印象がどう変わるのでしょうか
こちらの写真は主に横向きと斜め上向きの品種を飾っています
斜め上向きの品種は下のほうに,横向きの品種は上のほうに飾ることで
“横から見る”ときには全体的に花を正面から見ることができます
そして完全上向きの品種はこのような花瓶に飾るのは不向きですが
花束やオアシスに挿すフラワーアレンジなど“上から見る”ときにはピッタリです
切り花ひまわり,上から見るか? 横から見るか?
皆さんはどちらが好みでしょうか?
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