2023年3月31日金曜日

ISHS Young Minds Award の受賞

お久しぶりです,B3の柳です!


今回は花卉研の特別研究員である近藤悠さんのISHS Young Minds Award の受賞のご報告です.

以下,近藤さんからのコメント,写真です.

3月になり,マスクの着脱に関して個人の判断にゆだねるほどに

普段の日常に戻りつつありますが

たった3~4ヶ月前12月,中国の広州で開催される予定だった

この学会は新型コロナウイルスのためにオンライン開催となりました


初めての国際学会で緊張はありましたが

知らぬ土地で発表するよりは幾ばくか

心穏やかに発表に臨むことができたのではないでしょうか


今回発表したのは

「Intergeneric hybridization and unilateral compatibility caused by pollen tube growth in Epidendrum (Epdendrideae)」

というタイトルの研究です


簡単に発表内容を説明します

ラン科のエピデンドラムという植物は

同じラン科植物で有名なカトレヤなどの少し縁の遠い植物と交配することができます

しかし,やはり縁が遠いだけあって,交配には様々な障害があります


今回の研究は

その障害がどこの段階で起きているのか?

どのような組み合わせで交配すれば交配の障害が出ないか?

といった疑問を解決するために行いました


結果として

エピデンドラム側を母親とすると,花粉の精細胞が胚珠にたどりつけなくなって

交配ができないという規則性を明らかにすることができました.


今回の研究結果を利用すれば,無駄な交配作業をせずに

効率よくエピデンドラムとカトレヤなどの仲間の雑種を作ることができます



今回の発表では,運よくポスター賞を受賞することができましたが

ひとえに普段から指導してくださっている教員の方々

植物の話や趣味の話に付き合ってくれている後輩たちなど

花卉研の方々の支えがあったからこそです

特に主として指導してくださった三吉先生の手厚い研究指導に感謝申し上げます



今後も,この結果に驕ることなく,花業界に,社会に役立つような研究を続けていければと思います






以下に論文のリンクを載せておきますので,みなさまぜひご覧になってくださいね.

 Intergeneric hybridization and unilateral compatibility caused by pollen tube growth in Epidendrum (Epdendrideae) | International Society for Horticultural Science (ishs.org)



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